オリジナルブランド【高島帆布】Shinateru(シナテル)

 ■滋賀県 高島産の「高島帆布」とは

滋賀県北西部に位置する高島市では、帆布(はんぷ)の生産が盛ん。
その歴史は古く、江戸時代から現在まで生産が続いています。
高島帆布とは、生地そのもののブランド名。
関西で唯一生産されている帆布生地となります。

滋賀の西側は「高島しぐれ」と呼ばれる、多湿な、生地生産に最適な気候。
最適な湿度は糸を撚ったり織ったりするときに摩擦で切れるのを防ぎ、

繊維を強くしてくれます。
こういった地理的な条件が、高島での帆布生産の発展の礎となっています。

■産業資材に使われていた歴史と厳しい品質基準

 もともと高島帆布といえば、鉄道貨物のシートやテントの幌(ほろ)など、産業資材としての使用が生産の割合の多くを占めていたそうです。
そういった産業資材には、JIS規格(日本工業規格)という厳しい品質基準が存在していました。
現在は廃止された規格ですが、今もその規格はしっかりと守られ、帆布が製造されています。

■自社ブランド「Shinateru (シナテル)」

オクルストアの帆布製品の自社ブランド。
バッグ職人自らが店頭に立ち、直接お聞きしたお客さまの意見を取り入れながら、商品の改良を行ってきました。
シナテルのバッグは必要性の低い装飾を省いた、素材感を押し出したナチュラルなデザインが特徴です。
帆布特有のカジュアルさと、シンプルな形による上品さを兼ねそなえています。

■バイオウォッシュ生地について

シナテルのバッグに使われる2種類の生地。
その1つは特殊な酵素を使って、染めた後の生地に洗いをかけるバイオウォッシュ加工です。
しっかりとした生地ですが、ヴィンテージ生地のような柔らかくて使い込まれた風合いがあります。
デニムによく見られるような、独特の色落ち感(アタリ)が楽しめます。
本来、後染めの生地には色の深みを出しづらいのですが
バイオウォッシュ加工によって後染めでありながら、アジのある生地に仕上っています。

該当のバッグ:モスグリーン、アイスグレー、マスタード

■先染め生地

もう一つは、名前の通り生地を織る前に糸を先に染めた帆布です。
糸自体がしっかりと染められていて、色に深みがあります。
色ムラがなくて、製品の仕上がりが均一的になるのも特徴。
また、この生地には撥水加工も施してあります。

該当のバッグ:先染め黒、先染め茶、先染め紺灰、先染め濃紺